「フルメタルジャケット」で、スタンリー・キューブリック監督が戸田女史の翻訳を他の人間にやり直させたエピソードについても語られている。これも興味深い。
キューブリックの完全主義は知る人ぞ知る話だが、どうやら翻訳にも完璧主義で、いつも翻訳したものをまた英文に逆翻訳してチェックをしてるとのこと。
そのために、例えば”Son of a bitch”というようなセリフでさえも、「メス犬の息子め!」というような訳にすることを求めてくるらしい。そんな訳はどう考えてもおかしいし、これまでの戸田女史のポリシーからいえば、「バカヤロー」とか「この野郎!」ぐらい翻訳するのが自然だろう。そして、そっちのほうが観るこちらとしても正解だ。
さらには軍隊のシゴキのシーンの中で「ケツの穴でミルクを呑むまでしごき倒す!」というような罵倒語まで正確に訳していったら、それはどうなのかと。
これも戸田女史のほうに分がありそうだ。
- 清義明のブログ Football is the weapon of the future REDUX 「字幕の中に人生」 戸田奈津子 (via slowleaner)
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